- ヒラタクワガタ -
温暖な地方を好むせいか、西日本に多く分布するクワガタで、宮崎ではコクワガタと同じくらい
の普通種です。 昼間から活動している個体もよく見かけます。
幼虫は、半分以上埋まってしまったような朽木から出てくることが多いです。
温暖化の影響なのか、関東地方にも分布を広げているとか、いないとか・・・
分 布 : 本州以南 南西諸島に多くの亜種がいます。
大きさ : 〜 7*mm 当研究所の最大は 70mm
産 卵 : マット ・ 材産み 両方に産卵します。
ヒラタクワガタの特徴
体全体にツヤがあります。 羽にスジがあったとしても非常に淡いスジで、スジクワガタやネブトクワガタ、オオクワガタのスジと
比べると特長としては無視できるくらいのものです。 WD個体で汚れている場合は、羽を綺麗にして観察してみましょう。
コクワガタとの違い
コクワガタとの違いは、羽に有ります。 左右の羽が
合わさる部分と前胸背板にツヤがありますがそれ以外
はつや消しになっています。 写真左
オオクワガタとの違い
オオクワガタとの違いも羽に有ります。 オオクワガタ
の羽にもツヤがあり大変よく似ていますがオオクワガタ
にはハッキリした
スジがあります。 写真右
※一番大事なのはじっくり観察することです。
♀を見分ける
クワガタ飼育を始めたばかりの方はまず、こちらを熟読して下さい。 ⇒
はじめてのクワガタ飼育
成 虫 の 飼 育
- 繁殖させるには -
- マットへの産卵を考慮して、大きな飼育ケースを使用します。
- 柔らかい産卵木をセットします。 マットへ産卵するので、なくてもOK
- 目の細かいマットを使います。 粗いマットはミキサーにかけて使うと良いかも
- 厚さ10cm以上、マットは硬めに詰めます。
- マットへの加水は若干多目にします。
- ミヤマクワガタのように黒土を使用しても良い結果がでます。
発酵マットの飼育が普通です。 菌糸瓶による飼育も可能ですがマットでも70mmの個体が羽化しているのであえて夏の温度管理
が必要な菌糸による飼育は必要ないと思います。
・初齢から発酵マットで飼育します。 大きなケースでまとめ飼いです。
・2齢で雌雄を判別(適当に)、♂と判断した幼虫はできるだけ大きな瓶(600〜1000cc)へ
移します。
800cc級の瓶で70mmが羽化していますので1000ccもあれば十分だと思います。
重要なのは容量ではなく瓶の直径です。 蛹室を作るのに余裕のある径を選択しましょう。
・マットは6月〜9月は2ヶ月程で交換します(マットの劣化し過ぎに注意)。 それ以外は
3ヶ月程で交換します。 できるだけ少ない回数で羽化させるのが良いです。
● 飼育スペースの平均気温が10℃を下回る場合は冬眠している可能性があるのでマット
の交換を控えて下さい。 交換する場合は、幼虫の状態をよく観察・確認してから。
● 急激な温度変化を与えない。 暑いからと途中から冷房等のある部屋に移動したりしない。
蛹化を促進させてしまうかもです。