水生生物研究室 − 水つくり − ブログ
水槽の水に生体を投入する前の大事な水合わせについてです。
水槽に投入した生体が水温と水質の違いにびっくりしないようにするためのワンクッションです。
この水合わせをちゃんとしないと、投入から1か月以内に全滅又は、それに近い状態になるかもしれません。
水合わせ前の準備
購入前、到着前に準備しておくものです。
 ・適当な容器 − 5L以上入る方が良いです。 やち研では、虫かごを使用しています。
 ・エアレーション一式 − エアーポンプ ・ ホース ・ エアーストーン  水合わせ中は、ずっとエアレーションします
 ・ヒーター&サーモスタット − 水温の低い時期に必要です
 ・水温計
水温を合わせる
生体を購入してきたら、または、生体が届いたら、用意した容器へ移します。
移したらすぐにエアレーションします。

暖かい時期なら、水槽そばに置き、水槽の水と同じ温度になるまで放置(30分くらい?)。 温度差は3℃以内なら問題ないと思います。

寒い時期は、ヒーターとサーモスタットを使って、水槽と同じ温度にし、キープします。 
水質を合わせる(その1)
購入した生体のいる水を水槽内の水へ近づける作業です。
1.生体のいる容器の水量の5分1ほどの水を水槽から汲み、容器へ足します。
2.20分放置
3.再び1と同じ量の水を足して、20分放置
水の量が倍になるまで繰り返します。

最後の放置時間が終わったら、生体のみをすくって水槽へ投入します。
水質を合わせる(その2)

 点滴法
  名前の通り、点滴のように水合わせする方法もあります。 ただし、水槽が生体のいる容器より高い場所にないとできません。

  追加して準備するもの − エアホース×2本、 エアーバルブ
  以下、その方法を紹介します。

  1.2本のホースをエアーバルブでつなぎます。 エアーバルブは、全開状態にします。

  2.水温合わせが終わったら、そのホースを使って、水槽の水を生体の容器へ水を送ります。
   ホースの上の方をムニュムニュとつまむと水が少しずつ上がって来て下に流れていきます。
   水が上がってこないときは、口で吸って呼び水してください。 勢いよく吸うと高い確率で口に中に水がはいるので注意!!

  3.エアーバルブを絞って、水の流れる量を調節します。 2時間で3倍くらいの水量になるスピードが良いでしょうか。
   1秒間に1滴以上ではじめて、水の増え具合を見て、微調整してください。 
   ホースをエアストーンの近くに置き、水が循環しやすいようにすると良いです。 キスゴムでホースを固定するのも良いです。

  4.水量が3倍程度まで増えたなら完了です。 生体をすくって水槽へ投入します。


 
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